有毒金属が多発性硬化症(MS)に与える影響と治療法
多発性硬化症(MS)は、脊髄や脳の神経を覆うミエリン鞘が損傷し、神経伝達が乱れる自己免疫疾患です。近年、毒性金属への曝露がMSの発症や症状悪化のトリガーになる可能性が指摘されています。
水銀(Mercury)
水銀アマルガム詰め物から放出される水銀蒸気がMSを誘発するという報告があります。毒性金属情報サイトに掲載された10件の症例のうち、4件がMS患者で、詰め物を除去した結果、症状が軽減したとされています。
鉛(Lead)
英国の一般診療ジャーナルが報告した研究では、飲料水・土壌・野菜・岩石中の鉛濃度が高い地域でMSの罹患率が上昇していることが示されました。また、鉛中毒は塗料からも発生します。
アルミニウム(Aluminum)
イギリス・キール大学の研究では、MS患者の尿中アルミニウム濃度が正常範囲を超えていることが確認されました。曝露を減らすことで症状の改善が期待できます。
鉄(Iron)
同じくキール大学の調査で、MS患者の尿中鉄濃度が高いことが判明し、WebMDでも脳内鉄濃度が上昇していると報告されています。
土壌からの曝露
エルパソ近郊の土壌では、硫黄、鉛、ヒ素の濃度が通常より高く、同地域でMSの発症率も上昇していることが報告されています。
治療法
金属の体内蓄積を減らすために、キレート療法やデトックス、そして有害金属への曝露を最小限に抑えることが、MS症状の緩和に有効とされています。
