体操選手がかかとの痛みを感じたら、どのように対処すべきか
米国整形外科学会によれば、1マイル歩くごとに足1つあたり約60トンもの負荷がかかります。体操選手は体を曲げ伸ばし、床を何度も叩くため、足への負担はさらに大きく、特にかかとの痛みが起こりやすくなります。痛みが出たら、早期の治療と再発防止が重要です。
診断
かかとに痛みを感じたら、すぐにトレーニングや器具、バウンドシューズの使用を中止し、足を休めましょう。腫れや赤みがある場合は足を高く上げ、氷で冷やして腫れが引くまで続けます。できるだけ足に負荷をかけないようにし、できるだけ早く整形外科医または足病医の診察を受けてください。かかとの痛みは主に「かかとの裏側の痛み」と「かかとの後ろ側の痛み」の2つに分かれます。
かかとの裏側の痛み(足底側)
足底側の痛みは、硬い床への繰り返しの衝撃や、過度の走行・ジャンプにより起こります。代表的な原因は以下の通りです。
- 打撲(石灰化性打撲):硬い床を叩き続けることでかかとの皮膚や軟部組織が傷み、赤く腫れることがあります。安静にすることで改善します。
- 足底筋膜炎(プランターファシア炎):かかとから足指にかけて走る靭帯(足底筋膜)が過度に伸び、炎症を起こします。朝起きたときに最初の一歩で強い痛みが走るのが特徴です。治療法は、ストレッチや理学療法、炎症を抑える薬、かかとパッドの装着などです。長期間痛みが続くと、かかと骨にカルシウムが沈着し「かかと骨棘(かかとスパー)」が形成されますが、治療は足底筋膜炎と同様です。
かかとの後ろ側の痛み(アキレス腱付着部)
アキレス腱がかかと骨に付着する部位の痛みは、過度のランニングや不適切なシューズが原因です。時間とともに痛みが増し、赤みや腫れが伴い、シューズの着脱が困難になることがあります。体操選手はバウンドシューズが足をしっかり支え、過度に締め付けないものを選ぶことが重要です。
治療には、安静、炎症を抑える薬、アキレス腱を伸ばすエクササイズが含まれます。さらに、3/8インチ(約9.5mm)または1/2インチ(約12.5mm)のヒールインサートの使用や、痛みが出たときの氷冷却が推奨されます。
