筋腱損傷とは―種類・症状・対処法・予防
種類
- 腱炎(テンドナイト):腱が直接裂けることで炎症が起き、使用時に痛みが生じます。
- 腱症(テンドノーシス):過度の使用により腱内部に微小な裂傷が蓄積し、慢性的な痛みや硬直が現れます。
- 総称として「腱障害(テンドノパチー)」と呼ばれます。
症状
- 痛みは突然現れることもあれば、徐々に増悪していくこともあります。
- 患部に硬直、疼痛、筋力低下が見られ、関節を動かすと痛みが増します。
- 朝起きたときに特に痛みやこわばりが強く、腫れや赤み、音がすることもあります。
安静とリハビリ
- 腱は時間をかけて自然治癒します。過度な動きは再損傷や痛みの増大につながります。
- 痛みが少ない範囲で軽いストレッチや可動域訓練を行い、硬直を防ぎます。
- 肘など特定部位の場合は、スプリントやサポーターで固定することが有効です。
- 痛みが再発したらすぐに活動を中止し、徐々に通常の運動へ戻します。
- 職場での負傷の場合は、上司に作業方法の変更を相談しましょう。
痛みの緩和
- 冷却は炎症と痛みを抑える基本的な手段です。氷嚢や冷却パックを15分程度、数時間ごとに当てます。
- 鎮痛・抗炎症作用のあるイブプロフェンなどのNSAIDが効果的です。
予防策
- 運動前の十分なストレッチとウォームアップで腱の柔軟性を高めます。
- スタチン系薬剤は腱障害リスクを上げる可能性が報告されています。医師と相談し、必要に応じて代替薬を検討してください。
- 予防は治療よりもはるかに効果的です。腱損傷は回復に時間がかかり、瘢痕組織が残ると可動域が制限されます。
