頸動脈の痛みと主な疾患

頸動脈も他の動脈と同様に、さまざまな疾患により弱くなり、痛みを伴い、正常に機能しなくなることがあります。首や顔の側面に痛みを感じる場合、頸動脈が関係している可能性があります。痛みが強くなったり、数日以上続く場合は、重篤な病状のサインであることもあるため、必ず医師の診察を受けてください。

首の痛みを訴える女性

頸動脈の概要

頸動脈は左右に1本ずつある太い血管で、脳の前部へ酸素を含んだ血液を供給します。左頸動脈は大動脈弓から、右頸動脈は腕頭動脈(brachiocephalic artery)から分岐します。顎のすぐ下、首の側面で脈拍を感じることができます。

頸動脈疾患(頸動脈狭窄症)

脂肪性プラークやコレステロールが血管壁に蓄積すると、頸動脈の内径が狭くなります。血流が妨げられると脳への酸素供給が不足し、脳卒中のリスクが高まります。主な原因は高脂肪食、運動不足、高血圧、喫煙、糖尿病、家族歴などです。

動脈硬化

頸動脈も他の動脈と同様に、長期間にわたる炎症や老化により壁が厚く硬くなる「動脈硬化」を起こすことがあります。弾力性が失われると、血液を十分に脳へ送れなくなります。動脈硬化は生活習慣や遺伝だけでなく、加齢そのものが大きな要因です。

頸動脈痛(キャロティディア)

頸動脈が拡張または伸展し、痛みや圧痛が生じる状態を「頸動脈痛(キャロティディア)」と呼びます。古典型、片頭痛様、動脈硬化性の3タイプがあり、痛みは首・顔・耳・頭部に放散します。噛む・飲み込む動作や寒冷時に悪化し、頸動脈洞が腫れることもあります。原因は不明で、しばしば扁桃炎や他の頸部疾患と誤診されがちです。

治療法

各疾患に応じた治療が選択されます。頸動脈狭窄が50%未満の場合は、抗凝固薬の投与と生活習慣の改善が中心です。50%以上の重度狭窄では、プラーク除去術やステント留置術が行われます。動脈硬化も同様に薬物療法とリスク因子の管理が基本です。頸動脈痛は抗炎症薬で血管をリラックスさせ、痛みを軽減します。

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