首と頭部の外傷について
事実
頭部外傷は頭への外傷、頸部外傷は首への外傷を指します。自動車事故のむち打ちが頸部外傷の最も一般的な原因です。頭部・頸部外傷は全外傷の5〜10%を占めます。頸椎と脊髄、頭部と脳の関係を正しく理解することが診断と治療計画の鍵となります。
種類
頸部外傷は主に事故によるものです。むち打ちとは、頭部が急激に揺れることで首の靭帯が伸びたり裂けたりすることを指します。頭部外傷では脳震盪が最も頻繁に見られます。硬膜外血腫は頭部外傷患者にしばしば見られ、硬膜下血腫は大脳皮質と静脈洞を結ぶ静脈が破れることで生じます。脳挫傷は子どもに多く、脳組織の打撲を意味します。
診断
頸部外傷は首の痛みやこわばりで最もよく判別されます。むち打ちの症状は数時間後に出現することがあります。頭部外傷は無症状の場合もあり、意識喪失、錯乱、眠気、頭痛、嘔吐、けいれん、昏睡などが典型的な症状です。患者が一見正常でも、後に状態が悪化することがあります。
経過観察
頭部・頸部外傷は重篤で命に関わることもあるため、事故直後から厳重な観察が必要です。頭部外傷患者は退院後12時間以内に医師の再診を受け、持続的な問題がないか確認します。脳震盪の場合は損傷の程度を頻繁に再評価し、15分程度で軽度・中等度の区別が可能です。
注意点
軽度の脳震盪は存在せず、診断されないまま放置すると後遺症や二次衝撃症候群など深刻な神経障害のリスクが高まります。頭部・頸部外傷後は、医師に相談せずにアスピリンやイブプロフェン、アセトアミノフェンなどの鎮痛薬を服用しないでください。頸部・頭部外傷は救急扱いとし、症状がなくても内部出血などが起きている可能性があるため、必ず医療機関を受診してください。
