大脳基底核の障害と対策
大脳基底核は脳の深部に位置し、体の運動開始や制御に関与しています。基底核が損傷すると、言語・姿勢・思考・運動にさまざまな障害が現れます。
原因
- 脳への外傷、感染、脳卒中、腫瘍、特定薬剤の副作用や過剰摂取により基底核細胞が損傷します。多発性硬化症、ハンチントン病、ウィルソン病、脳性麻痺、パーキンソン病などの疾患も基底核障害の原因となります。
症状
- 手・頭・腕・脚の震えや突発的な動き、言語障害、記憶障害、歩行困難、動作の遅延、筋痙攣、姿勢保持困難、制御できない反復運動などがあります。感情や人格の変化も見られることがあります。症状は損傷した細胞の部位や範囲により異なります。
診断
- 医師は身体検査と神経学的評価を行い、頭頸部の腫瘤や異常、四肢の筋力・反射・感覚、協調性や歩行をチェックします。血液検査やCT、MRIで基底核への圧迫や腫瘍、基礎疾患の有無を確認します。
治療
- 原因疾患の治療が最優先です。薬剤が原因の場合は中止し、理学療法、作業療法、言語療法で不随意運動や言語障害の改善を図ります。
留意点
- パーキンソン病やハンチントン病などは進行性で、治療で症状の進行を遅らせることはできても完治は難しいです。ハンチントン病やウィルソン病は遺伝性で、家族への遺伝リスクがあります。予防は困難ですが、基底核に有害な薬剤や毒素の回避はリスク低減につながります。
