尺骨神経圧迫症候群の治療法は?
尺骨神経圧迫症候群(尺骨神経閉鎖症候群)の治療は、症状の重症度や神経が圧迫されている部位に応じて選択します。まずは保存的治療を行い、効果が不十分な場合に手術を検討します。
保存的治療
- 活動の調整:症状を悪化させる動作を避け、エルゴノミクスに配慮した姿勢や作業環境を整えます。
- 装具・スプリント:肘や手首を神経への圧迫が軽減される位置に固定する装具を使用します。
- 理学療法:神経の可動性や筋力、柔軟性を高めるエクササイズを行います。
- 抗炎症薬:市販または処方の非ステロイド性抗炎症薬で痛みや炎症を抑えます。
- ステロイド注射:炎症が強い場合、局所にステロイドを注射し腫れや痛みを軽減します。
手術的介入
保存的治療で十分な改善が得られない、あるいは神経障害が進行している場合に手術が検討されます。主な手術法は次のとおりです。
- 尺骨神経トンネル開放術(Cubital Tunnel Release):肘部の尺骨神経を取り巻く結合組織を解放し、圧迫を取り除きます。最も一般的な手術です。
- 尺骨神経転位術(Ulnar Nerve Transposition):重度の圧迫がある場合、神経をより自由な位置へ移動させます。
- 尺骨神経減圧術(Ulnar Nerve Decompression):神経が走行する空間を拡大し、圧迫を緩和します。
- 神経再建・移植:神経損傷が重度の場合、神経の修復や移植が必要になることがあります。
治療方針は、手の外科や整形外科の専門医と相談し、個々の症状や生活状況に合わせて決定してください。
