痙攣性発作(てんかん)の概要と対処法

発作という言葉を聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、地面に倒れ四肢がむくむ姿です。目の前で苦しむ様子は痛々しく、何が起きているのか、どうすれば助けられるのか分からないと不安になります。

種類

  • 全ての痙攣性発作は全般性発作に分類されますが、全般性欠神発作は痙攣性ではありません。痙攣性とされるのは、全般性強直間代発作(旧称:大発作)、ミオクロニー発作、アトニック発作です。発作が5分以上続くと「ステータスてんかん」と呼ばれ、緊急対応が必要です。

識別方法

  • 全般性強直間代発作は、まず四肢が硬直する「強直期」が現れ、その後全身がリズミカルに痙攣する「間代期」に移行します。発作は通常2〜3分続き、意識消失が伴います。ミオクロニー発作は、体の両側に短く急速な筋収縮が走り、時に片側の腕や足だけに現れることもあります。アトニック発作は筋緊張が急に失われ、転倒や「ドロップアタック」とも呼ばれます。

原因

  • 多くの場合、原因は不明です。遺伝的要因や脳卒中、髄膜炎、認知症など脳に損傷を与える疾患、出生時の外傷や自閉症などの発達障害も関与することがあります。全般性強直間代発作は、脳内の異常な電気活動や極端な低血圧が引き金になることがあります。

応急処置

  • ミオクロニー発作やアトニック発作は初回は通常救急処置は不要ですが、医師の診察を受けるべきです。全般性強直間代発作の場合は、以下の手順で安全を確保します。
    • できるだけ落ち着き、発作の時間を測ります。
    • 被害者を仰向けに寝かせ、頭と首の下に柔らかいものを置き、鋭利なものは除去します。
    • 側臥位(横向き)にさせ、頭を地面に向けます。
    • 締め付けの強い衣服を緩め、眼鏡は外します。
    • 体を抑えたり、口に何か入れたりしないでください。
    • 発作が終了したら、意識が回復するまで飲食はさせません。5分以上続く、または初めての発作の場合はすぐに119へ連絡してください。

検査と治療

  • 原因や合併症を評価するために以下の検査が行われます。神経学的・行動評価で運動機能や認知状態を確認し、血液検査で感染症、貧血、糖尿病などを調べます。知能、記憶、言語の評価や、EEG、CT、MRI、PETなどの画像検査で脳の異常を検出します。治療は主に抗てんかん薬で行い、子どもの場合はケトン食療法、薬が効果がない場合は迷走神経刺激や外科手術が検討されます。

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