トキシックショック症候群(TSS)―症状・原因・対策
トキシックショック症候群(TSS)とは
トキシックショック症候群(TSS)は、毒素を産生する細菌によって引き起こされる稀ながら致命的な感染症です。主に黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が原因ですが、連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)でも起こります。
主な症状
- 高熱(39℃以上)
- 寒気
- 日焼けのような広範囲の発疹
- 吐き気・嘔吐
- 下痢
- 筋肉痛・関節痛
- 頭痛
- 意識障害(混乱、めまい)
- 痙攣
- ショック状態
リスク要因
TSSは以下のような状況で発症しやすくなります。
- 術後や創傷感染がある場合
- タンポンの長時間使用や月経異常
- 静脈内薬物使用(IVドラッグ)
- 免疫力が低下している場合
治療法
TSSは緊急性が高く、速やかな医療介入が必要です。主な治療は次の通りです。
- 細菌を殺す抗生物質の投与
- 血圧や臓器機能を維持するための点滴
- 呼吸状態を改善する酸素療法
- 血中の毒素を除去する透析
- 感染組織を除去する外科手術
予防策
完全に防げる方法はありませんが、リスクを下げるために以下を心がけましょう。
- 皮膚を清潔に保ち、傷や擦過傷を放置しない
- タンポンは使用しないか、2〜4時間ごとに交換する
- 静脈内薬物は使用しない
- 月経用品は清潔に扱い、使用前後に手を洗う
- 創傷感染が疑われたら速やかに医師の診察を受ける
上記の症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してください。TSSは迅速な治療が生死を分けます。
