脂肪腫(リポーマ)とは何か?原因・症状・診断・治療法
脂肪腫(リポーマ)は、筋肉と皮膚の間にできる脂肪組織の良性腫瘍です。30代後半から40代にかけて認識されることが多く、腹部・首・脚・腕などに現れます。直径約1インチ(約2.5cm)程度の柔らかいしこりで、ほとんどの場合痛みはありませんが、神経や血管に近いと痛みを伴うことがあります。
形成
脂肪腫は肥満が直接の原因ではありません。高コレステロールや運動不足が関与する可能性は指摘されていますが、確固たる臨床証拠はありません。遺伝が主な要因とされ、遺伝性疾患であるリポマトーシスや、外傷後に脂肪腫ができやすくなる脂肪痛症(アディポシス・ドロロサ)などがあります。
症状
皮膚下に小さなしこりとして触知され、柔らかく、通常は無痛です。大きくなったり神経・血管に近い場合は痛みや触れたときの刺激感、赤みが出ることがあります。正確な診断は医師の診察が必要です。
診断
医師は視診・触診で簡単に良性の脂肪腫を判断できます。必要に応じて組織検査(生検)を行うこともあります。筋肉深部にある場合は超音波検査やMRIで確認します。
治療と薬剤
ほとんどの脂肪腫は良性で経過観察で問題ありませんが、見た目や症状が気になる場合は以下の方法で除去・縮小が可能です。
- 外科的切除:局所麻酔下で小切開し、脂肪組織を完全に摘出します。再発は稀です。
- 脂肪吸引:小さな脂肪腫に有効ですが、大きな腫瘍には適しません。
- ステロイド注射:腫瘍を縮小させますが、完全に除去することはできません。
症状が軽微であれば特に治療は不要ですが、痛みや美容上の問題がある場合は適切な医療機関で相談してください。
