適切な減量手術を選ぶ方法
肥満が重度で食事管理が難しい場合、マックギル大学の最新研究は減量手術を検討すべきだと示唆しています。過剰体重は健康リスクの大きな要因ですが、研究により胃バイパス手術が乳がんリスクを85%、大腸がんリスクを70%減少させることが分かりました。では、どの減量手術が自分に適しているのでしょうか?
手順
1. 基本を理解する
減量手術には大きく分けて「摂取制限」と「吸収抑制」の2つのアプローチがあります。前者は食事量を減らすこと、後者は胃のサイズを小さくし、消化・吸収を不完全にして栄養素を便として排出させることです。
2. 胃制限手術(Vertical Banded Gastroplasty)
食道付近の上部胃を縦に約6.5cmステープで縫合し、胃の容量を小さくします。さらにバンドやリングで出口を狭めることで、少量の食事で満腹感が得られます。この手術は食べ物の消化は通常通り行われ、10年で目標体重の約50%を達成するデータがあります。ただし、ステープ周辺の漏れや感染、胃ポーチの拡張といった合併症が報告されています。
3. ラップバンド手術(調整可能胃バンド)
腹腔鏡下で胃の一部に調整可能なバンドを装着し、胃の入口を狭めます。バンドの締め付けは手術後に生理食塩水で調整でき、比較的簡単に取り外し可能です。永久的な解決策ではなく、可逆的な手術として位置付けられます。
4. 吸収抑制手術の概要
胃のサイズはそれほど大きく縮小しませんが、胆汁や膵液の流れを変更し、カロリーと栄養素の吸収を制限します。主に以下の3種類があります。
5. 胆膵転流(Biliopancreatic Diversion, BPD)
胃の約75%を切除し、残りの小さな胃袋から直接小腸の一部に接続します。食物はこの経路を通りますが、吸収はほとんど起こりません。胆汁・膵液は「胆膵枝」と呼ばれる別経路を下行し、最後に食物経路と合流します。合流部(共通枝)の長さは外科医が調整でき、吸収率をコントロールします。
6. デュオデナルスイッチ付きBPD
胃の一部を切除しつつ、胃は十二指腸に残ります。十二指腸を小腸の下部に接続し、ほとんどの小腸をバイパスさせることで、栄養素の吸収をさらに減少させます。
7. Roux-en-Y胃バイパス
胃の大部分を閉鎖し、小さなポーチを作ります。このポーチの出口を小腸の下部に接続し、栄養吸収を制限します。Y字型に配管されることから名称が付けられました。術後1年で余剰体重の約75%を減少させる効果が高く、最も一般的に行われる減量手術です。
