クワシオルコールにおける浮腫の原因とメカニズム

浮腫は、タンパク質欠乏が主因となる重度の栄養失調であるクワシオルコールに特有の症状です。そのメカニズムは以下の通りです。

低アルブミン血症

クワシオルコールでは、肝臓で合成される重要なタンパク質であるアルブミンの産生が著しく低下します。アルブミンは血管内の浸透圧を維持する役割を担っています。

細胞の飢餓状態

タンパク質摂取が不足すると、特に筋肉組織の細胞が飢餓状態に陥り、エネルギー源としてアミノ酸を供給するために分解されます。

膠質浸透圧の低下

アルブミンが減少すると、血管内の膠質浸透圧(オンコトック圧)が低下します。この圧力は本来、組織間の水分を血管内に引き戻す働きがあります。

水分の漏出

膠質浸透圧が低下すると、水分が血管内に保持できず、組織間隙へと漏れ出します。その結果、全身の皮膚や臓器に浮腫が生じます。

重症例では、顔面、四肢、腹部、外性器まで広範囲に浮腫が現れます。浮腫はクワシオルコールの特徴的な症状ですが、他の疾患でもみられるため、正確な診断と適切な治療が必要です。

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