慢性腹部機能性疼痛症候群(FAPS)

概要

慢性腹部機能性疼痛症候群(Functional Abdominal Pain Syndrome、FAPS)は、食事や腸の機能と無関係に長期間続く腹痛を特徴とする疾患です。

事実

  • メルクマニュアルによれば、慢性腹痛は3か月以上持続する疼痛を指し、FAPS患者は6か月以上疼痛が続き、明確な身体的原因が認められず、日常生活に著しい支障をきたします。

疼痛の認識

  • FAPSでは痛覚(ノシセプション)の変化が生じると報告されています。ストレス、うつ状態、文化的背景などが影響する可能性があります。

腹部損傷との関係

  • 米国消化器学会によると、腹部神経への繰り返し外傷や複数回の腹部手術が、異常な腹部感受性を引き起こし、FAPSを発症させることがあります。

薬物療法

  • 根治は期待できないため、主に疼痛コントロールを目的とします。使用される薬剤には三環系抗うつ薬、アスピリン、非ステロイド性抗炎症薬、プロトンポンプ阻害薬、H2受容体拮抗薬などがあります。

心理的アプローチ

  • ストレス管理、催眠療法、認知行動療法、症状日誌の記録などが有効とされています。

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