ヒマシ豆中毒の症状と対処法

ヒマシ豆はキャスターオイルの原料として広く栽培されていますが、種子に含まれるリシンという毒性タンパク質は非常に危険です。リシンは噛んだり、砕いたり、細かく粉砕したときに放出されます。

摂取した場合の症状

  • リシンが体内に入ると、摂取後12時間以内に症状が現れます。36時間以内に激しい腹痛、吐き気、嘔吐、下痢が起こり、重篤な電解質異常や脱水、血尿が見られることもあります。36時間以降は肝臓や腎臓の障害が進行し、最終的に臓器不全・死亡に至ります。

吸入した場合の症状

  • 砕いたヒマシ豆の蒸気を吸い込むと、呼吸器系に重篤な障害を引き起こします。初期症状は呼吸困難、咳、胸部圧迫感、吐き気・嘔吐です。中毒が進行すると肺水腫が生じ、肺に過剰な液体がたまり呼吸不全・死亡します。

皮膚に付着した場合の症状

  • 皮膚への接触は比較的軽症で、赤み、かゆみ、炎症が数日間続く程度です。

発症までの時間

  • 摂取の場合は6〜72時間で症状が出ることがありますが、吸入では6〜12時間、皮膚接触は徐々に症状が現れます。発症速度は個人の体格、健康状態、曝露量に左右されます。

後遺症と影響

  • 臓器障害が起こった場合、腎臓や肝臓の機能は永久に回復しないことがあります。肺が損傷すると、長期にわたる咳や呼吸困難が残ることがあります。

致死量

  • コーネル大学の研究によると、濃縮リシン1 mgで致死的です。ヒマシ豆数粒を摂取すれば、この量に達する可能性があります。

注意事項

  • リシンに対する特効薬は存在せず、治療は症状緩和が中心です。適切な医療を受けても致死的になるケースがあります。ヒマシ豆との接触は極力避けるべきです。

中毒(毒物) - 関連記事