黒死病時代の膿瘍(できもの)の治療法は?
黒死病(14世紀のヨーロッパで大流行したペスト)に罹患した人々は、膿瘍(できもの)に対してさまざまな治療法を試みましたが、医学的知識が乏しかったため効果はほとんどありませんでした。
血抜き(ブラッドレッティング)
中世の一般的な医療行為で、体内の「悪い体液」を除去すると信じられていました。膿瘍に対しても行われましたが、実際の治癒効果はありませんでした。
湿布(ポウチ)
ハーブや植物、動物性の素材を混ぜた湿布を膿瘍に貼り、膿を引き出すと考えられました。代表的な材料はタマネギ、ニンニク、パン、蜂蜜、動物脂肪などです。
切開(ランシング)
膿瘍が大きくなり痛みが強い場合、外科的に切開して膿を排出しました。しかし、手技が不十分だと二次感染の危険が高く、リスクの大きい処置でした。
護符・お守り
病気を防ぐ力があると信じられる護符やチャームを首に掛けたり、身につけたりしていました。
宗教的儀式
祈りや断食、その他の宗教的儀式が病の回復や神の加護を求める手段として行われました。
これらの治療法は科学的根拠に基づくものではなく、膿瘍の治癒にほとんど効果がありませんでした。黒死病は致死率が極めて高く、当時は有効な治療法が存在しなかったことを覚えておく必要があります。
