毒性ショック症候群(TSS)の診断方法
毒性ショック症候群(TSS)は、症状の把握、身体診察、検査の組み合わせで診断します。主な診断手順は以下の通りです。
1. 症状の確認
- 発熱・寒気
- 低血圧(血圧低下)
- 日焼け様の紅斑・腫れ(注射部位や手術創部から始まることが多い)
- 嘔吐・悪心
- 下痢
- 筋肉痛(ミアルジア)
- めまい・失神
- 意識混濁・錯乱
- 呼吸・心拍数の増加
- 痙攣
2. 身体診察
- 全身に広がる紅斑や乾燥した粘膜
- 手掌・足底の皮膚剥離
- 腎・肝・肺・心臓など複数臓器の機能障害の所見
3. 検査
血液検査
- 全血球計算(CBC)で血小板減少、白血球増加、貧血が認められることがある
- 血液培養により、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)や化膿性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)の有無を確認
尿検査
- 腎機能障害を示す所見が出ることがある
その他の検査
- 肝機能検査、腎機能検査、凝固系検査(血液凝固能の評価)
4. 診断基準の確認
米国疾病予防管理センター(CDC)が定めた基準を満たす場合にTSSと診断されます。以下の項目のうち少なくとも3項目が認められ、さらに無菌部位(血液・深部組織・膿瘍など)からS. aureusまたはS. pyogenesが分離されていることが必要です。
- 発熱
- 紅斑
- 低血圧
- 3つ以上の臓器系統の障害(皮膚、消化器、循環器、腎臓など)
- 病原菌の同定
疑いがある場合は早期発見と迅速な治療が不可欠です。TSSは進行が速く、適切な対応が遅れると重篤な合併症や死亡に至ります。
