メタンガスが呼吸に与える影響

メタン(CH4)は炭素1原子と水素4原子からなる化学化合物で、天然ガスの主要成分のひとつです。メタン自体は有毒ではありませんが、密閉空間に充満すると酸素を置き換え、窒息の原因となります。また、換気のない状態で燃焼させると一酸化炭素が生成され、これも致命的です。

窒息(酸素欠乏)

室内のメタン濃度が上昇すると、酸素濃度が低下し、カナダ職業安全衛生センターによれば、空気中の酸素が18%未満になることがあります。この段階で軽いめまいと頭痛が現れ、心拍数が上がり協調運動が乱れます。メタン濃度がさらに上がり酸素が減少すると、疲労感、感情不安定、呼吸困難が生じ、吐き気や身体が動かなくなることがあります。酸素濃度が6%以下になると死亡に至ります。身体を動かしていると、症状はより速く進行します。

一酸化炭素中毒

燃焼したメタンから一酸化炭素が発生した場合、以下のような中毒症状が現れます。最初は副鼻腔性頭痛のような鈍い頭痛が起こり、呼吸とともに弱さやめまいが続きます。続くと吐き気・嘔吐、胸部の痛みが現れ、判断力が低下し混乱や苛立ちが増します。最終的に意識喪失に至り、死亡することがあります。

その他の影響

酸素欠乏による臓器組織の損傷や、メタンガスが心臓感作剤として働くケースがあります。感作が起きると不整脈や突然死のリスクが高まります。また、一酸化炭素に長時間曝露すると、永久的な脳障害や後年の心臓疾患を引き起こす可能性があります。

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