人間の狂犬病:症状・診断・治療法

狂犬病とは?

狂犬病は中枢神経系を侵すウイルス性疾患です。感染した動物の唾液を介して伝染し、噛み傷だけでなく、唾液との接触でも感染します。潜伏期間は数日から数年まで様々です。

症状

初期は頭痛、発熱、倦怠感などインフルエンザ様症状が現れます。病状が進行すると不安、混乱、興奮、幻覚や錯乱といった異常行動が見られます。

診断

唾液、皮膚、脳組織の検査でウイルスの有無を確認できますが、症状が進行した後にしか陽性が出にくいです。最も確実なのは咬まれた動物を検査することです。検査が不可能な場合は、医師が接触状況や症状を総合的に判断し、感染の可能性が高いと判断すれば治療を開始します。

治療

治療はまずヒト狂犬病免疫グロブリン(HRIG)を1回投与し、ウイルスに対する抗体を提供します。その後、3〜5回にわたる狂犬病ワクチン接種を行います。症状が進行している場合は、呼吸・心臓機能のサポートや抗不安薬、集中治療が必要になることがあります。

注意点

狂犬病は致死率が極めて高く、幻覚や錯乱など重篤な症状が現れた時点で治療はほぼ不可能です。早期の予防接種と適切な処置が最も重要です。

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