毒性ショック症候群の治療法

毒性ショック症候群(TSS)は、細菌感染に起因する稀な疾患で、かつてはタンポン使用と関連付けられていましたが、傷口から細菌が血流に入り込むことで誰でも発症する可能性があります。Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)やA群溶血性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)などが産生する毒素が体内に侵入し、急激な高熱、全身の筋肉痛、嘔吐、手掌・足底に出る紅斑性の発疹などの症状を引き起こします。症状が疑われたら速やかに医療機関を受診してください。

抗生物質療法

診断が確定すると、患者はすぐに入院し、ペニシリンとクリンダマイシンなどの抗生物質を併用して投与されます。ペニシリンは細菌そのものを除去し、クリンダマイシンは毒素の産生を抑制します。感染の重症度にもよりますが、通常は2週間程度で改善が見られます。

洗浄・壊死組織除去(デブリードマン)

抗生物質投与後、外科医は感染部位を特定し、生理食塩水で徹底的に洗浄します。その後、感染した組織や壊死組織を除去し、残存組織の回復を促します。

点滴による輸液

発熱や嘔吐に伴う体液喪失を補うため、静脈内に生理食塩水や電解質溶液を投与します。脱水は数時間で進行するため、適切な輸液により体液バランスを維持し、免疫機能の回復を支援します。

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