下垂体機能低下症の治療方法
概要
下垂体機能低下症(hypopituitarism)は、下垂体から分泌されるホルモンが不足する状態です。下垂体が特定のホルモンを分泌しないと、内分泌腺が正常に機能せず、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)などの欠乏が起こります。そのため、正確な診断と原因の特定のために複数の検査が必要です。
治療のステップ
症状を把握する
下垂体機能低下症は様々なホルモン異常が原因となるため、診断が難しいことがあります。腹痛や関節硬直といった他の疾患と共通する症状もありますが、腋毛・陰毛の減少、声のかすれ、顔のむくみ、強い喉の渇き、低血圧、原因不明の体重増減などがヒントになります。
医師の受診
まずはかかりつけ医を受診し、必要に応じて専門医へ紹介してもらいましょう。内分泌科医(エンドocrinologist)はホルモン疾患の専門家です。血液検査によるホルモン測定、CT・MRI、眼科検査などが行われます。
治療計画の策定
腫瘍が原因の場合は外科手術が検討されますが、ほとんどはホルモン補充療法が中心です。欠乏しているホルモンに応じて、適切な薬剤を選択します。
薬剤の服用
下垂体機能低下症は生涯にわたる管理が必要です。処方される薬は、デスモプレシン、レボチロキシン、性ホルモン、コルチコステロイド、成長ホルモンなどがあります。
定期的な経過観察
ホルモン補充薬を服用している場合は、定期的に血液検査を受けてホルモン濃度をチェックし、過不足がないか医師と調整します。
