マロトー・ラミ症候群(MPS VI)とは?

定義

マロトー・ラミ症候群(別名ムコ多糖症VI型、MPS VI)は、酵素N‑アセチルガラクトサミン‑4‑スルファターゼ(アリルスルファターゼB)の欠損により、体内にグリコサミノグリカン(GAG)が蓄積する希少な遺伝性疾患です。GAGの蓄積が骨格異常、粗い顔貌、角膜混濁、臓器障害、発達遅延などの進行性症状を引き起こします。

主な症状

  • 骨格異常:低身長、関節拘縮、骨変形、脊椎後弯(キフォーシス)
  • 粗い顔貌:広い顔面、太い眉毛、鼻根低下、舌肥大
  • 角膜混濁:視力低下を伴うことがあります
  • 臓器障害:肝臓、心臓、腎臓、骨髄への影響
  • 神経系:発達遅延、学習障害、脊髄圧迫
  • 聴覚障害

治療法

根本的な治癒法はありませんが、症状の進行を抑えるための治療が行われます。

  • 酵素補充療法(ERT):欠損酵素を定期的に点滴し、GAGの蓄積を減少させます。
  • 支持療法:理学療法、疼痛管理、眼科ケアなど、症状に応じた専門的な医療を提供します。
  • 造血幹細胞移植(HSCT):早期に実施すれば、健康な細胞で欠損酵素を補える可能性があります。
  • 臨床試験:新しい治療法の研究に参加することも選択肢の一つです。

遺伝様式

マロトー・ラミ症候群は常染色体劣性遺伝です。子どもが発症するには、両親からそれぞれ欠損遺伝子を1本ずつ受け継ぐ必要があります。

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