Pityriasis rosea(乾癬様発疹)とは
Pityriasis roseaは、春と秋に多く見られる比較的頻度の高い皮膚炎です。発疹は赤みがかったピンク色で、最初に腹部や背中に現れる「先駆斑(ヘラルドパッチ)」が特徴です。子供から30歳前後の若年層に多く、再発は稀です。
外観が湿疹、乾癬、白癬に似ているため、診断が難しいことがあります。
症状
多くの場合、発疹が出る前に風邪様の症状(喉の痛み、咳、鼻づまり)を伴います。その後、腹部や背中に小さな赤い鱗屑を持つ斑点が現れ、数日から数週間かけて全身に広がります。
斑点は次第に大きくなり、鱗状の発疹となります。痒みの程度は人によって異なり、軽いものから激しいものまであります。
背中に広がると、発疹が三角形に配置され、クリスマスツリーの形に見えることから「クリスマスツリー状発疹」と呼ばれます。
原因
現在、確定的な原因は特定されていませんが、以下のような要因が検討されています。
- ウイルスまたは細菌感染による免疫反応(感染症自体は伝染性ではないと考えられています)
- 特定の薬剤に対する副作用。複数の薬を併用している場合に体内化学が変化し、発疹が出やすくなることがあります。
- 二次梅毒など、類似した皮疹を呈する感染症との鑑別が必要です。
治療と対処法
Pityriasis roseaは自然に5〜8週間で消失しますが、根本的な治療法はありません。痒みを軽減するために以下の対策が有効です。
- カラミンローションや酸化亜鉛クリームなどの外用薬でかゆみを抑える
- 抗ヒスタミン薬(例:ベナドリル)を内服し、かゆみや鼻づまりを緩和する
疑いがある場合の受診のポイント
発疹が現れたら、まずはかかりつけの医師に相談しましょう。ウイルス性の一過性疾患である可能性が高いですが、適切な外用薬の処方や、薬剤が原因の場合は処方変更の検討が必要です。
梅毒の可能性があると感じた場合は、速やかに血液検査を受け、早期治療につなげることが重要です。
