疥癬(かいせん)の治療法

生活史

疥癬はヒトの皮膚に潜むダニで、米国疾病予防管理センター(CDC)では「ヒトかゆみダニ」とも呼ばれます。生活史は卵、幼虫、若虫、成虫の4段階です。メスは皮膚にトンネルを掘り、1日あたり2〜3個の卵を産みます。卵は数日で孵化し幼虫となり、成長して成虫になります。成虫は交尾後、生涯(約1〜2か月)にわたって卵を産み続けます。

家族全員の同時治療が必要

感染後2〜6週間は症状が現れませんが、その間もメスは皮膚内で卵を産み続け、完全に感染力があります。そのため、同居するすべての人が同時に治療を受ける必要があります。

かゆみを伴う赤い発疹は、手首、肘、脇の下、乳首、陰部、腹部、臀部、肩甲骨などに現れますが、指の間が最も一般的です。乳幼児は体全体に発疹が出ることがあります。発疹は細い白や灰色の隆起した線状で、夜間にかゆみが強くなり睡眠を妨げます。

治療薬

疥癬を駆除する薬は「疥癬駆除薬(スカビシド)」と呼ばれ、処方箋が必要です。市販薬で確実に効果があるものはありません。

塗布する際は、体全体、特に尻の間、指・足の間、足の裏までしっかり塗りましょう。

最も一般的で推奨されるのは5%パーメトリン軟膏です。就寝前に全身(首から下)に塗布し、翌朝に洗い流します。通常は1週間後に再度塗布し、2回の治療で完了します。塗布時に軽い刺すような感覚があることがありますが、すぐに収まります。

10%クロタミトンローションは成人のみ使用可能で、塗布方法はパーメトリンと同様です。

1%リンダンローションは首から下に塗布し、翌朝に洗い流しますが、乳幼児や妊娠中・授乳中の女性には使用できません。カリフォルニア州では使用が禁止されており、誤飲は中毒を起こします。

10%硫黄軟膏は乳児に使用でき、顔や髪にも塗布可能です。

家庭用品の処理

寝具や衣類はすべて高温(60℃以上)の洗濯機で洗濯し、乾燥機で30分以上回すか、熱風で処理します。

洗濯できないものは、乾燥機で30分以上加熱するか、密閉したごみ袋に入れて2週間保管し、ダニが死滅するのを待ちます。

カーペットやカーテンは徹底的に掃除機をかけ、掃除機の袋は捨ててください。

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