運動時の息切れと普通の息切れの違い
呼吸がうまくできないと不安になりますが、原因が分からないとさらに怖くなります。体力が低下していて運動を再開したばかりの場合、軽い息切れは普通です。しかし、休んでもすぐに呼吸が回復しない場合は、別の問題が潜んでいるかもしれません。季節性アレルギーのように軽度のものから、心筋梗塞のように重大なものまでさまざまです。自分の体調に注意を払い、症状のサインを見逃さないことが重要です。
喘息 (Asthma)
ランニングやサイクリングなど有酸素運動中に、ペースを落としたり3分以上停止しても息が戻らない場合は、喘息の可能性があります。喘息は気管支が収縮し、空気の通り道が狭くなることで呼吸が困難になる病気です。アレルギーや季節変動、ストレスがきっかけになることがあります。医師の診断を受け、ステロイド入り吸入器で症状をコントロールすることが一般的です。
声帯機能障害 (Vocal Cord Dysfunction)
喘息と似た症状で息切れが続くものの、肺ではなく声帯の異常閉鎖が原因です。誤診されやすく、喘息治療が効果を示さない場合に疑われます。診断には、息切れが出る状況を再現するトレッドミルテストなどが用いられます。治療は症例に応じてリハビリや呼吸法指導が中心です。
心筋梗塞 (Heart Attack)
運動中に突然の息切れとともに胸部の激しい痛みや圧迫感、心拍の乱れ、左腕の軽い痛みがある場合は、心筋梗塞の可能性があります。緊急事態ですので、すぐにアスピリンを服用し、救急車を呼ぶか最寄りの救急病院へ向かいましょう。
狭心症 (Angina Pectoris)
狭心症は心筋梗塞に似た症状を呈しますが、運動中に起こりやすいのが特徴です。胸が締め付けられるように重く、息ができなくなる感覚があり、痛みは喉や首、顎、左腕、肩、場合によっては右側にも広がります。心臓の血管が収縮し酸素供給が不足するために起こります。舌下に硝酸薬(ニトログリセリン)を置くと15分以内に症状が緩和されます。ストレス、寒冷、運動不足、心臓疾患が誘因となります。症状が出たら直ちに救急車を呼び、専門医の診察を受けてください。
