胸部チューブのリスクと安全な管理方法

胸部チューブは肋間スペースから胸腔内に挿入され、液体の排出や虚脱した肺の膨張に使用されます。呼吸機能の回復は救急医療において不可欠であり、手術後の体液排出にも用いられます。

胸部チューブのリスク

  • 出血:チューブ挿入時に血管が損傷し、肺周囲に血液がたまると手術が必要になることがあります。

  • 感染:体外から体内の腔や臓器へ通路を作るため、細菌が侵入しやすく、重篤な感染症につながる可能性があります。

問題を防ぐためのポイント

  • 看護スタッフはチューブとその周囲を定期的にチェックし、胸の下の位置に保つことで重力により適切に排液できます。チューブのねじれや折れ曲がりがないか確認し、テープでしっかり固定します。

    排液量と患者の全身状態を継続的にモニタリングすることで、後々の合併症を未然に防げます。

チューブの操作(マニピュレーション)

  • 液体でチューブが詰まるのを防ぐため、必要に応じて軽く操作します。激しい引っ張りや圧迫は避け、手を重ねてリズミカルに軽く押しながら液体を流す方法が推奨されます。

    漏れの確認が必要な場合を除き、チューブをクランプ(締め付け)することは避けてください。

チューブが外れた場合の対処

  • 常に滅菌ガーゼをベッドサイドに用意し、チューブが外れた際にはガーゼで開口部を塞いで空気が胸腔内に入らないようにします。ガーゼは手袋をはめた状態で、包装を外した側から持ち、直接触れないように注意します。

    すぐに外科医に連絡し、チューブの再挿入を依頼します。同時に皮下気腫(皮膚下に空気がたまる状態)を観察し、パリパリとした音や顔・胸部の急激な腫れがないかチェックします。

患者への注意喚起

  • 胸部チューブは不快感を伴うことがありますが、呼吸を維持するために不可欠です。急な動作でチューブがずれないようにし、感染防止のために触れないよう心掛けてください。

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