スタチンの副作用とリスクとは
スタチンは心血管疾患の予防に有効ですが、使用にあたっては副作用やリスクも報告されています。以下に代表的なものをまとめました。
筋肉関連の症状
筋肉痛や圧痛、脱力感(ミアルジア・ミオシス)が起こることがあります。多くは軽度で薬を中止すれば改善しますが、稀に横紋筋融解症(ラブドミオリシス)という重篤な筋肉障害が起こり、腎機能障害につながる恐れがあります。
肝機能への影響
肝酵素の上昇や軽度の肝炎が報告されていますが、頻度は低く、薬を中止すれば通常は正常に回復します。
糖尿病リスクの増加
スタチン使用者は、特に既に代謝異常がある人や糖尿病リスクが高い人で、糖尿病発症リスクがわずかに上昇するとする研究があります。
消化器系の症状
吐き気、便秘、下痢などの軽い消化器症状が起こることがあります。多くは薬に慣れると自然に軽減します。
他薬との相互作用
抗凝固薬、抗真菌薬、特定の抗生物質などと相互作用し、スタチンの血中濃度が上昇したり、逆に他薬の効果が変化したりすることがあります。併用時は医師に相談が必要です。
認知機能への影響
記憶力低下や集中力の低下といった認知障害の報告がありますが、エビデンスは不十分で、リスクはごく小さいと考えられます。
睡眠障害
不眠や悪夢などの睡眠障害を訴える人もいますが、頻度は低く、時間とともに改善することが多いです。
中止時の離脱症状
スタチンを急に中止した場合、筋肉痛や倦怠感などの離脱様症状が出ることがあります。通常は数週間で自然に消失します。
