脊柱側弯の定義と治療法

定義

脊柱側弯は、背骨が側方に曲がる変形です。主に思春期前の10〜15歳の青少年に発症し、背骨が背中の中心から体側へずれます。

症状

側弯の症状は背骨だけでなく全身に現れます。肩の高さが左右で違う、片方の肩が上がっている、腰や骨盤が左右で非対称になることがあります。症状が進行すると、背骨がねじれ、影響側の肋骨が突出します。この結果、肺の領域に背骨が入り込み、呼吸がしにくくなることがあります。また、背中の痛みも一般的な症状です。

原因とリスク要因

脊柱側弯の原因は大きく3つに分けられます。

  • 神経筋性側弯:脊髄披裂、脳性麻痺、ポリオなどの疾患や筋力低下が原因です。
  • 先天性側弯:胎児期の椎骨形成異常により出生時から存在します。
  • 特発性側弯:原因が特定できない場合です。

リスク要因としては、女性は重症化しやすく、家族歴がある場合は遺伝的要因が関与するとされています。

診断方法

医師は以下の検査で側弯を診断します。

  • 正面・側面のX線撮影:背骨の曲がり具合を測定します。
  • スコリオメーター:背骨の曲度を簡易的に評価します。
  • MRI:X線で異常が認められた場合や神経学的変化が疑われる場合に実施します。

治療

脊柱側弯に根本的な治癒法はありません。治療は曲度と成長予測に基づいて選択されます。

  • 曲度が20°未満:経過観察が基本で、6か月ごとに医師のフォローアップが必要です。
  • 25〜30°で成長期の場合:装具治療が推奨されます。装具は曲度を完全に矯正するわけではありませんが、進行を抑える効果があります。
  • 40°以上の重度側弯:外科的治療(脊椎固定術)が必要です。手術は曲度を完全に元に戻すことはできませんが、さらなる進行を防止します。

米国国立側弯症財団(NSF)によれば、米国内で約600万人が側弯症と診断されています。

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