足が垂れ下がる(フットドロップ)とは?原因・症状・治療の全ガイド

フットドロップとは

フットドロップ(足が垂れ下がる)は、足首の背屈(足先をすねに向かって上げる動き)を司る筋肉が弱くなるか麻痺することで、足が下がったままになり、持ち上げられなくなる状態です。

主な原因

1. 神経障害

足首の背屈筋を支配する腓骨神経が損傷するとフットドロップが起こります。主な原因は以下の通りです。

  • 膝や下腿への外傷・手術
  • 長時間の圧迫(タイトなギプスや長時間のひざまずき)
  • 先天性の神経疾患(シャルコー・マリー・トゥース病、ギラン・バレー症候群など)

2. 筋肉疾患

筋ジストロフィーやポリオなど、筋肉自体に障害がある疾患でも背屈筋が弱り、足が垂れ下がります。

3. 構造的問題

先天性変形、関節損傷、変形性関節症など、足や足首の構造に問題がある場合もフットドロップの原因となります。

4. 中枢神経系の障害

脳卒中、多発性硬化症、脊髄損傷など、脳や脊髄の損傷が足の神経伝達を妨げ、同様の症状を引き起こします。

5. 薬剤の副作用

化学療法薬や抗うつ薬など、一部の薬剤が神経や筋肉に影響し、フットドロップを誘発することがあります。

症状

  • 足の前部が持ち上げにくい
  • 歩行時に足が引きずられる
  • 転倒やつまずきのリスク増大
  • 足背側の筋力低下または麻痺
  • 歩行パターンの変化(足踏みが不自然)

治療法

原因に応じて治療は異なりますが、主に以下のアプローチが取られます。

  • 理学療法:弱くなった筋肉を強化し、可動域を改善するエクササイズ
  • 装具・スプリント:足を持ち上げやすくするサポートを装着し、歩行時のドロップを防止
  • 薬物療法:神経炎症や痛みを抑える薬の使用
  • 手術:神経再建や構造的な問題の修正が必要な場合に実施

早期に診断し、適切な治療を開始することで機能回復が期待でき、合併症の予防にもつながります。

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