クラブフット(先天性内反足)について
概要
クラブフット(先天性内反足)は、出生時にすぐに確認できる足の変形です。足がねじれ、足首に対して異常な角度で向いています。米国整形外科医会の統計によると、米国では約1,000人に1人の頻度で発生し、約半数が両足に現れます。胎児期の超音波検査でも確認できることがあります。
原因
原因ははっきりしていませんが、胎児の子宮内での姿勢とは関係がないことが分かっています。遺伝的要因が関与しており、両親のどちらかがクラブフットだった場合、子どもが発症する確率は約2倍になります。
症状
主な症状は足の位置異常です。外見は不自然ですが、赤ちゃんは痛みを感じません。変形側のふくらはぎや脚はやや短く、細くなることがあります。
非外科的治療
出生直後から治療が開始されます。歩行前に矯正できれば長期的な問題は回避できます。標準的な治療法は「ポンセティ法」と呼ばれるストレッチとキャスト(石膏固定)です。整形外科医が足を正しい位置に戻し、キャストで固定します。数週間ごとに足の位置を調整しながら再キャストを行います。足が正しい位置に固定されたら、約2年間は夜間にブレースを装着し続けることが重要です。加えて、ストレッチ運動や特殊な整形外科用シューズも使用します。
外科的治療
ポンセティ法で矯正できない場合、腱を伸長させて足を正しい位置に戻す手術が行われます。手術は通常、生後9〜12か月で実施されますが、重症例では3か月齢でも行われることがあります。手術後は足をキャストで固定し、引き続き夜間ブレースと特殊シューズが必要です。
合併症・予後
ほとんどのケースで適切な治療により、子どもは通常通りに歩行できるようになります。足がやや硬く残ることがありますが、日常生活に支障は少ないです。治療せずに放置すると、歩行障害や関節炎、疼痛、足裏の潰瘍やたこができるなど重度の障害につながります。また、見た目の問題から自己イメージが低下することもあります。
