皮膚シラミ(体虱)の概要と対策

概況

皮膚シラミ(体虱)は宿主の血液を吸う小さな翅のない昆虫です。衣類の縫い目や下着の裏側など、皮膚に直接触れる部分に潜み、密接な身体接触や寝具・衣類の共有で簡単に人から人へ移ります。

生息環境と条件

  • シラミは衣類の縫い目や折り目に卵(ニット)を産みます。卵が孵化するには摂氏24〜38度、湿度が高い環境が必要です。
  • ニットは着用されていない衣類の中でも24〜48時間は生存可能です。

症状

  • 衣類の縫い目が皮膚に当たる部位にかゆみや赤い膨らみ(腫れ)を伴う刺痕が現れます。
  • かゆみが強くなると、掻きむしりによる二次感染のリスクが高まります。

治療・予防

  • 感染が疑われる場合は、全ての衣類・寝具を熱湯(60℃以上)で洗濯するか、乾燥機で30分以上加熱します。乾燥機が利用できない場合は、専門業者にドライクリーニングを依頼してください。
  • 同居者や接触した可能性のある人も同様に衣類を洗濯し、体表面を石鹸でしっかり洗浄します。
  • 個人の衛生習慣(定期的な衣類の洗濯、寝具の換気)を徹底することで再感染を防げます。

注意点・合併症

  • 体虱は以下の疾患を媒介することがあります:アレルギー反応、発疹性熱(ツィッパー熱)、トレンチ熱、再燃熱、膿痂疹、湿疹など。
  • 症状が長引く場合や全身に発疹が広がった場合は、皮膚科医の診察を受けてください。

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