熱傷皮膚症候群:原因・症状・治療法の徹底解説
熱傷皮膚症候群(Staphylococcal Scalded Skin Syndrome)は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が産生する毒素により、皮膚の表皮層が剥離しやすくなるまれな感染症です。主に5歳未満の乳幼児に多く見られますが、成人でも発症することがあります。
原因
黄色ブドウ球菌が皮膚に感染し、エキソトキシン(エリシン)を放出します。この毒素が表皮細胞間の接着分子を破壊し、皮膚が水疱を伴って剥がれやすくなります。
主な症状
- 赤くなり、水疱ができやすく、容易にはがれる皮膚
- 発熱・寒気
- 倦怠感・食欲不振
- 嘔吐や下痢などの消化器症状
治療法
早期の抗菌薬投与が最も重要です。静脈内抗生物質に加えて、脱水予防のための点滴や、痛みを和らげる鎮痛剤が用いられます。皮膚が広範囲に壊死した場合は、外科的に壊死組織を除去することがあります。
予後
適切な治療を受ければ、数週間で完治することが多く、後遺症はほとんど残りません。ただし、免疫力が低下している場合や治療が遅れると、重篤化するリスクがあります。
