脳卒中の二次合併症

脳卒中(脳の血流が遮断されること)により酸素不足が起こり、脳組織が損傷します。損傷の程度は酸素欠乏の時間と出血部位に依存し、認知機能や運動機能、人格に変化をもたらすことがあります。以下は代表的な二次合併症です。

麻痺(ヘミプレジア)

右半球の脳卒中は左半身の麻痺(左ヘミプレジア)を、左半球の脳卒中は右半身の麻痺(右ヘミプレジア)を引き起こすことがあります。麻痺は身体全体ではなく、特定の筋肉に限定されることが多く、例えば顔面の片側の筋肉が制御できなくなることがあります。自然回復も期待できますが、理学療法は筋力回復や筋制御の改善に有効です。

失語症

脳卒中後に言語表出が困難になる状態を失語症と呼びます。特に左半球の損傷が原因で、言葉を発するための筋肉の動きが制御しにくくなります。言語療法により改善が見込めますが、嚥下障害を伴うこともあります。

記憶障害

脳卒中は左右どちらの半球でも記憶障害を引き起こすことがあります。多くは短期記憶の低下で、例えば数年前の出来事は思い出せても、直前の昼食内容が思い出せないといった症状が現れます。加えて、学習能力の低下や注意力の短縮も見られます。

行動様式の変化

脳卒中後に行動パターンが変化することがあります。右半球の損傷は衝動的・無謀な行動を促し、危険な行為に走りやすくなります。一方、左半球の損傷は慎重さや遅さを増し、タスク完了に継続的な指示やサポートが必要になることがあります。また、社交的でなくなり、引きこもりがちになることもあります。

脳卒中 - 関連記事