頸動脈解離の症状と診断

解離の種類

頸動脈解離は主に「自然発生性」と「外傷性」の2つに分けられます。自然発生性は原因が不明で診断が難しく、最も潜伏的です。一方、外傷性は首や頸動脈への外部・内部の損傷が原因です。例として、重度の百日咳(せき)による激しい咳発作が頸動脈解離を引き起こすことがあります。

症状の種類

頸動脈解離の症状は「虚血性」と「非虚血性」に分類されます。血流が脳に届かなくなると、脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)などの虚血性症状が現れます。非虚血性症状は血流低下と直接関係しない症状です。

虚血性症状

頸動脈の内膜が裂けると、血液が血管壁の層間に流れ込み、血管が狭くなるか完全に閉塞します。これにより脳への血流が減少または遮断され、急性脳卒中を引き起こすことがあります。血流が部分的に残っている場合は、視覚障害(一過性の視野欠損)、手足のしびれ、記憶障害、意識変容、片側の著しい筋力低下などが現れます。

非虚血性症状

非虚血性症状は比較的軽く、他の疾患と混同しやすいです。代表的な症状は耳鳴り、ホルネル症候群(瞳孔縮小、眼瞼下垂、眼球陥凹)、頭痛、首の痛みです。初期は非虚血性症状だけであっても、症状が進行すれば虚血性イベントに移行する可能性があります。

罹患率と診断

頸動脈解離は稀で、自然発生性・外傷性合わせて10万人あたり約2.5〜3人が発症します。脳卒中やTIAは多くの原因で起こりますが、頸動脈解離が原因の場合もあります。確定診断には血管造影(アーティリオグラム)やCT・MRI血管撮影が必要です。

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