脳卒中における薬物治療のタイムウィンドウ
事実
-
米国国立神経障害・脳卒中研究所(NINDS)によれば、脳卒中は動脈が詰まることで起こる「虚血性脳卒中」と、動脈から出血する「出血性脳卒中」の2種類があります。
治療の時間枠
-
メイヨークリニックは、症状が出てから3時間以内に治療を開始することが重要と指摘しています。この期間内に治療すれば、死亡リスクや麻痺、記憶・思考・言語障害といった重篤な後遺症の発生を大幅に抑えることができます。
迅速な治療オプション
-
虚血性脳卒中の場合、医師は以下のような方法で血栓を速やかに除去します。
- アスピリンなどの抗血小板薬
- ワルファリン(クーマジン)などの抗凝固薬
- 組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)と呼ばれる血栓溶解薬
TPA(組織プラスミノーゲン活性化因子)
-
TPAは血栓溶解薬(トロンボリティック)に分類され、発症後3時間以内に投与しなければ効果が期待できません。適切な時間内に使用することで、血流回復と神経障害の軽減が可能です。
留意点
-
TPA投与前に必ずCTやMRIで脳内出血の有無を確認し、虚血性脳卒中か出血性脳卒中かを判別します。出血性脳卒中にTPAを使用すると、出血が拡大し致命的になる恐れがあります。
