脳卒中後のバランス回復方法
はじめに
米国疾病予防管理センターによると、毎年約80万人が脳卒中を経験し、血流が阻害されることで脳細胞が死滅します。脳卒中の生存者はバランス感覚の低下などさまざまな合併症に直面しますが、適切なリハビリテーションにより多くの場合、バランスは回復可能です。
バランス回復のための具体的なステップ
運動を取り入れる
トロント・リハビリテーションセンターは、脳卒中後できるだけ早く運動を始めることがバランス改善に効果的としています。医師の許可を得たうえで、理学療法士にバランス専用のエクササイズを相談しましょう。例として、椅子に座ってから立ち上がる動作があります。
装具の活用
リーデス大学のルース・ケント博士の研究によれば、スプリントやブレースの使用は長期的なバランスと歩行能力の回復を助けます。
バランスボード(ウオブルボード)を使う
半球状の底部を持つ円形の板(ウオブルボード)は、板の上に立ち、水平を保つことでバランス感覚を鍛えます。多くのスポーツ用品店で購入可能です。
暗黙学習(インプリシットラーニング)を取り入れる
暗黙学習は、言語化できない形で知識を習得する方法です。エラーレス学習はその一例で、間違いを指摘せずに徐々に難易度を上げていく手法です。たとえば、立ち上がってから手の届く位置にある物体を、徐々に遠ざけていく練習です。『Journal of Physical Therapy』の研究では、暗黙学習、特にエラーレス学習が明示的学習よりも脳卒中患者のバランス改善に有効であると報告されています。
