片側麻痺の脳卒中患者のためのリハビリ運動

早期リハビリテーション

回復の可能性を高めるため、脳卒中発症後24〜48時間以内に、患者の状態が安定した段階でリハビリを開始することが重要です。まずは自立した動きを促すことが基本となります。多くの患者は麻痺や重度の筋力低下があるため、ベッド上で頻繁に体位変換を行い、受動的・能動的な関節可動域訓練を実施します。受動運動は理学療法士が動作を補助しながら行い、能動運動は患者自身が自力で行います。これにより、筋肉と四肢の機能回復が促進されます。次第に座位、ベッドから椅子への移動、立位、そして歩行へと段階的に進めます。理学療法士や看護師は、トイレ、着替え、入浴といった日常動作を支援しながら、麻痺した側の四肢を積極的に使用させるよう指導します。

CIMTと歩行訓練

CIMT(Constraint-Induced Movement Therapy)を導入しているリハビリ施設があります。この療法は、麻痺していない側の手や腕を制限し、麻痺側の四肢を積極的に使わせることで機能回復を促します。

歩行訓練は、平行バーを用いた立ち上がり練習から始め、理学療法士のサポートのもと、体重移動や前後・左右のバランスの取り方を学びます。バー間を短距離歩行し、徐々にバー外へ歩行器や杖を使用して歩く練習へ移行します。訓練中は、腰に装着した歩行ベルトで安全を確保し、理学療法士がサポートします。

自宅でのリハビリ機器

退院後も理学療法士が自宅訪問を行い、安全かつリハビリに適した環境作りのアドバイスを提供します。手すりや浴槽・シャワー用の座面、トイレ用の補助具などの設置が推奨されます。

補助具に加えて、シンプルな運動機器も有効です。例えば、トレッドミルを用いた下肢のトレーニングや、ドアノブに取り付けられる伸縮性のゴムチューブで上肢のストレッチや筋力トレーニングを行うことができます。

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