脳卒中後の認知トレーニングと運動リハビリ

脳卒中とは

脳卒中は脳への血流が遮断され、神経機能が窒息状態になることを指します。血栓ができて血流が止まる場合や、血管が破裂して出血する場合があります。症状は致命的なものから、本人が自覚しないほど軽微なものまで多様です。

一般的な治療

脳卒中後の治療開始が早いほど、効果は高まります。急性期は発症原因の除去を目指し、長期的には身体・言語・認知の各リハビリを組み合わせ、機能回復を図ります。

認知トレーニング(認知エクササイズ)

認知トレーニングは、運動技能を頭の中でイメージし、実際の動作を改善することを目的とした精神的な訓練です。シンシナティ大学医学部のスティーブン・J・ページ医師は、脳卒中患者が課題を心の中で練習することで、神経回路が再活性化し、実際の動作が向上すると報告しています。2007年4月号の医学誌「Stroke」に掲載された研究でも、従来の理学療法に加えて認知トレーニングを行った群は、単独の理学療法群に比べて回復度が有意に高かったと示されています。

認知トレーニングの実施方法

認知トレーニングは、目標とする動作を頭の中で詳細にイメージし、実際に行っているかのように感じるだけです。アスリートがパフォーマンス向上のためにビジュアライゼーションを活用するのと同様に、運動機能が低下した患者でも同様の手法が有効です。

実施上の留意点

脳の中枢神経系を活性化(または再活性化)させる鍵は「心」です。認知トレーニングを従来の理学療法と組み合わせることで、回復効果が高まります。トレーニングは場所や時間を選ばずに実施できますが、静かな環境で集中しやすくなります。目を閉じて、目標の動作を完璧に行っている自分をイメージし、必要な回数だけ繰り返しましょう。

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