脳卒中は脳の一部への酸素供給が途絶えることで起こり、身体の最も重要な機能が一時的に失われます。回復は容易ではありませんが、日々のエクササイズを組み込むことで回復スピードが向上し、予後も改善します。
脳卒中とは
症状は障害を受けた脳部位により様々ですが、主に体の片側の筋力低下や細かな運動制御の障害が現れます。発症から治療までの時間が重要で、3時間以上経過すると回復の見通しが悪化します。
身体的エクササイズ
Science Daily(2008年8月号)によると、トレッドミルでの歩行は脳と体の再プログラミングに効果的です。運動は脳の代謝活動を高め、損傷した神経回路を迂回させる「再配線」を促します。
- 初めは週2〜3回、1回20分程度の歩行から始め、毎週5〜10分ずつ増やし、最終的に1回40分を目指します。
- バランス訓練としてエクササイズボールを使用したり、目を閉じて指先で鼻を触るような協調運動を取り入れると、重症例でも効果が期待できます。
精神的エクササイズ
身体的トレーニングに加えて、イメージトレーニングが有効です。Cincinnati大学医学部の研究(Dr. Stephen J. Page)では、実際に動作を想像するだけで、実際の運動能力が向上することが示されています。
- 静かな場所で1日10〜20分、目を閉じて困難だった動作を詳細にイメージします。色や音、感覚まで具体的に思い描くほど効果が高まります。
定期的な歩行と併せてバランス・協調訓練、そしてイメージトレーニングを組み合わせることで、脳卒中後の回復を最大限に引き出すことができます。
