副甲状腺ホルモン過剰による疾患
病名
副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態は「副甲状腺機能亢進症(hyperparathyroidism)」と呼ばれます。副甲状腺は血中と骨のカルシウム・リンのバランスを調整します。
重要性
腫瘍やリケッツ病、腎不全などが原因でホルモンが過剰に分泌されると、骨からカルシウムが放出され血中カルシウム濃度が上昇します。その結果、腎臓は余分なカルシウムを排泄しようとして負担が増し、腎機能低下を招く恐れがあります。
原因
最も一般的なのは良性腫瘍、すなわち副甲状腺腺腫です。一次性副甲状腺機能亢進症患者の約94%がこの腺腫によるものと報告されています。
症状
- 倦怠感・筋力低下
- 吐き気・嘔吐
- 腎結石
- 認知障害・記憶力低下
- 胃痛・便秘・胸焼け(胃内の過剰カルシウムが酸を生成)
- 骨密度低下による骨折や骨折しやすさ
留意点
ビタミンDの摂取不足は副甲状腺機能亢進症のリスクを高めます。また、遺伝的要因や65歳以上の高齢者に多く見られます。
