甲状腺の評価方法
甲状腺のバランスが崩れると、気分や行動、体重、全身の健康に影響が出ます。ストレスのせいと片付けてしまいがちですが、放置するとコレステロール上昇や心疾患、高血圧、骨粗鬆症、そして生殖機能の障害など、深刻な合併症につながります。甲状腺の異常が疑われる場合は、必ず医師の診察を受けましょう。
必要なもの
- 医師の診察
- 体重計(必要に応じて)
手順
1. 症状と家族歴の確認
まず医師に自分の既往歴や家族に甲状腺疾患・甲状腺がんの既往があるかを伝えます。首周りへの放射線治療歴や、核実験地域に住んでいた経験がある場合も重要な情報です。
2. 服用中の薬剤チェック
リチウムやアミオダロンなど、甲状腺機能に影響を与える薬を服用していないか確認します。インターフェロン系薬(例:Avonex、Betaseron)や、ヨウ素を多く含む市販サプリメントもチェックしてください。
3. 甲状腺の視診・触診
医師は患者に飲み込んでもらい、甲状腺が動く様子を観察します。その後、首の前部を触診し、形状やしこりの有無を確認します。
4. 主訴の共有
不安感、倦怠感、寒さに対する過敏さ、便秘、眼症状、体重変動、月経異常、不眠、抜け毛、動悸、声のかすれなど、甲状腺異常を示す可能性のある症状をすべて医師に伝えます。
検査項目
5. 基本血液検査
血液検査で甲状腺機能低下症(甲状腺低下症)や甲状腺機能亢進症(甲状腺亢進症)、自己免疫性甲状腺疾患、がんの有無を判定します。
6. TSH(甲状腺刺激ホルモン)検査
TSHの血中濃度を測定します。甲状腺ホルモンが不足しているとTSHは低下し、過剰な場合はTSHが上昇します。
7. T3・T4(トリヨードチロニン・サイロキシン)測定
T3とT4の総量および遊離型(FT3・FT4)を測定し、甲状腺ホルモンの実際の状態を把握します。タンパク結合異常が疑われる場合は、T3RU検査を追加で実施します。
8. 抗体検査
甲状腺自己抗体(抗TPO抗体、抗TG抗体など)を測定し、自己免疫性甲状腺疾患の有無を確認します。
9. 超音波検査
首部に超音波プローブを当て、甲状腺のサイズ・形状・結節の有無を画像で確認します。結節が嚢胞性か実体か、悪性の可能性があるかを評価し、必要に応じて生検を指示します。
