甲状腺腫(甲状腺肥大)について知っておくべきこと

事実

甲状腺が肥大する状態は「甲状腺腫」と呼ばれます。甲状腺機能低下症でもホルモン産生が不足し、甲状腺がやや大きくなることがあります。米国ではホルモン不足が甲状腺腫の主な原因とされていますが、必ずしもすべてのケースに当てはまるわけではありません。甲状腺腫はそのまま甲状腺機能低下症を引き起こすこともあります。

タイプ

甲状腺腫は大きく分けて「非毒性(散発性)甲状腺腫」と「膠質(地方性)甲状腺腫」の2種類があります。膠質甲状腺腫は食事中のヨウ素不足が原因で、甲状腺はホルモン合成のために肥大します。非毒性甲状腺腫の原因は多くの場合不明で、こちらが一般的です。まれにアミノグルテチミドやリチウムの服用が原因になることもあります。

診断

甲状腺腫は自覚症状が乏しく、首に腫れが目立つまで気付かれないことがあります。腫れが大きくなると気道を圧迫し、呼吸困難や咳、声のかすれが出ることがあります。

誤解

甲状腺腫があるからといって必ずしも甲状腺機能低下症や甲状腺癌になるわけではありませんが、放置するとこれらのリスクが高まります。したがって、甲状腺腫が見つかった場合は必ずしも甲状腺疾患があるとは限らないものの、検査が必要です。

予防・対策

症状が曖昧なため、血液検査でTSH(甲状腺刺激ホルモン)やT4(サイロキシン)を測定し、甲状腺の機能を評価します。必要に応じて超音波検査や細胞診(生検)を行い、腫瘍の良性・悪性を判別します。検査結果が正常であれば特別な治療は不要です。異常が認められた場合は、原因に応じた薬物療法や手術が検討されます。

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