甲状腺機能を損なう可能性のある薬剤は?
甲状腺機能低下症(低甲状腺機能)
トロント大学のダニエル・ドゥラッカー博士は、以下の薬剤が甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があると報告しています。
- リチウム
- アミオダロン
- スルホンアミド系薬剤
- ベクサロテン
- エチオナミド
- 抗痙攣薬全般
- インターフェロン
- ステロイド
- スニチニブ
- 経口胆嚢造影剤(口腔胆嚢撮影用)
てんかん治療薬と甲状腺機能
てんかん治療に使用される薬剤も甲状腺機能に影響を与えることがあります。
- ジルチアム(フェニトイン)は甲状腺ホルモンの結合部位を占拠し、血液検査で異常値を示すことがあります。
- バルプロ酸やカルバマゼピンなどの抗痙攣薬を服用している子どもは、低甲状腺機能のリスクが高まります。
PTU(プロピルチオウラシル)とメチマゾール(タペゾール)
米国国立衛生研究所(NIH)によれば、PTU とメチマゾールは過活動甲状腺(甲状腺機能亢進症)を抑制するため、意図的に甲状腺機能を低下させます。
放射性ヨウ素(I-131)
経口投与された放射性ヨウ素は甲状腺細胞を破壊し、ホルモン産生を永久に停止させます。その結果、甲状腺機能低下症となり、終生にわたって甲状腺ホルモン補充が必要になります。
経口避妊薬(ピル)
経口避妊薬は自己免疫性甲状腺疾患である橋本病の発症リスクを高める可能性があります。橋本病は甲状腺を攻撃し、結節や腫瘤の形成を引き起こすことがあります。
