甲状腺機能低下症のダイエットと運動ガイド
甲状腺機能低下症の主な症状のひとつは代謝が低下するための体重増加と体重減少の難しさです(参考文献1)。治療計画に従い、食事と運動を少しずつ見直すだけで、余分な体重を減らすことが可能です。
原因
甲状腺は喉仏のすぐ下、首の前側に位置しています。甲状腺が分泌するホルモンは代謝速度を左右し、十分なホルモンが分泌されれば体は正常に機能しますが、分泌が不足すると体内の化学反応が乱れ、甲状腺機能低下症となります。
リスク要因
甲状腺機能低下症は特に50歳以上の女性に多く見られ、年齢が上がるほどリスクが高まります。首や上部胸部への放射線治療、甲状腺手術(部分切除)を受けたこと、または自己免疫疾患(免疫系が正常な体組織を攻撃する病気)を家族に持つ場合もリスクが上昇します。
症状
これらの症状を老化の一部と勘違いしがちですが、代謝が低下すると常に疲労感や寒さを感じ、関節の腫れ、声のかすれ、抑うつ、体重増加などが現れます。
診断
甲状腺機能低下症は主に高齢女性に多いため、定期健康診断の際に血液検査で甲状腺ホルモン値を測定することが一般的です。
治療
甲状腺機能低下症は合成甲状腺ホルモンを毎日服用し、ホルモン量を正常化してエネルギーを増やすことで治療します。服用開始から1〜2週間でエネルギーが回復し、健康的な食事と併用すれば体重減少も期待できます。
食物繊維の摂取
体重を減らし続けるには、満腹感が長く続く全粒穀物を摂取しましょう。食物繊維は甲状腺機能低下症でよく見られる便秘にも効果的です。サプリでも構いませんが、オートミール、豆類、全粒小麦、玄米などの全粒食品を食べる方が望ましいです。全粒は血糖値を安定させ、エネルギー維持にも役立ちます。
小分け食事
甲状腺機能低下症の方は、1日数回に分けて小さな食事を摂ることで代謝が上がります。1食あたり約300kcalを目安にしましょう。これにより体重減少だけでなく、インスリンバランスが整いエネルギーの急落を防げます。1日8杯の水を飲み、野菜や果物を中心に、パンやパスタなどの炭水化物は控えめに。ターキーや鶏肉などの低脂肪タンパク質を少量取り入れると効果的です。
避けるべき食品
ジャガイモやトウモロコシなどのデンプン質野菜は控えましょう。また、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、ほうれん草、桃、梨、イチゴ、ラディッシュなどは甲状腺腫(甲状腺腫大)のリスクを高める可能性があるため、摂取を控えると良いです。
運動
甲状腺機能低下症の患者は運動意欲が低下しがちですので、まずは散歩やヨガといった軽い運動から始めましょう。毎日ブロック一周でも歩くことから始め、治療でエネルギーが回復したら歩く速度や距離を伸ばします。ヨガは体を整え、消化を助け、エネルギーを高めます。体調が改善したら水泳を取り入れましょう。全身運動になる水泳は筋肉を鍛え、継続すれば健康感が増し、体重も減少しやすくなります。過度の塩素があるプールは避け、天然の泉や滝など自然水での泳ぎが推奨されます。
