共通の症状

橋本甲状腺炎(橋本病)の症状は、閉経期の症状と非常に似ています。ほてり、うつ状態、寒がり、イライラ、過度の疲労、不眠、心拍の乱れ、動悸、思考の混乱やぼんやり感などは、甲状腺機能低下症と閉経の両方で見られます。

診断

閉経症状があるもののホルモン補充療法(HRT)で改善しない場合、橋本病の検査を受けることが推奨されます。内分泌科医は頸部の甲状腺を触診し、血液検査で甲状腺ホルモン濃度や抗体(TPO抗体・TG抗体)を測定します。必要に応じて甲状腺の生検や画像診断が行われます。

治療

甲状腺機能低下が確認されたら、甲状腺ホルモン補充療法が処方されます。治療で甲状腺機能が安定すると、HRTの必要量が減少するか、不要になることがあります。閉経専門医のクリスティーヌ・ノースロップ医師は、重度の閉経症状がある女性は甲状腺の検査を受けるべきと勧めています。

代替療法

従来の甲状腺薬に代わる代替療法として、ホメオパシー製剤、市販の腺組織サプリメント、Armore Thyroid、T3調合薬、鍼灸や漢方薬などがあります。HRTが適さない、または希望しない場合は、これらの代替手段で症状緩和が試みられます。

骨粗鬆症との関係

過去にはT4製剤(シンセトロイド)過剰投与が骨粗鬆症を招くと考えられていましたが、最新の研究では、むしろ甲状腺ホルモン不足が骨密度低下の主因とされています。骨密度検査を受け、必要に応じて適切な甲状腺治療とカルシウム・ビタミンDの補充が推奨されます。

症状に心当たりがある方は、まず医師に相談し、適切な検査と治療を受けましょう。