甲状腺とは何か?
甲状腺の基本
甲状腺は、首の前部、喉仏のすぐ下に位置する蝶の形をした小さな内分泌腺です。代謝や成長、発達を調節するホルモンを産生します。
甲状腺ホルモン
甲状腺は主に2種類のホルモンを分泌します。
- サイロキシン(T4)
- トリヨードサイロニン(T3)
これらは血流に乗って全身の細胞へ届き、以下のようなさまざまな機能を調整します。
- 代謝:エネルギー産生速度をコントロール
- 成長・発達:子どもや思春期の成長に必須
- 心拍数・血圧:心血管系の調整
- 体温:正常な体温維持
- 精神・行動:気分や行動に影響
主な甲状腺疾患
甲状腺の機能異常は以下のような疾患として現れます。
- 甲状腺機能低下症(低下症):ホルモン分泌が不足し、倦怠感、体重増加、便秘、乾燥肌、脱毛などが起こります。
- 甲状腺機能亢進症(過剰症):ホルモンが過剰に分泌され、体重減少、心拍数増加、不安、睡眠障害などが現れます。
- 甲状腺腫(甲状腺肥大):甲状腺が大きくなる状態で、低下症・過剰症、さらには甲状腺がんの原因になることもあります。
甲状腺がん
甲状腺がんは甲状腺に発生する癌で、女性に多く見られる内分泌系の癌の中で最も頻度が高く、全がんの中でも5位に位置します。早期に発見・治療すれば高い治癒率が期待できます。
甲状腺手術
甲状腺腫や甲状腺がんなど、病変が大きい場合や薬物療法で効果が不十分な場合に手術が選択されます。手術は甲状腺全摘または部分摘出のいずれかで行われます。
