血管腫の治療方法
血管腫の治療方法
血管腫は血管が腫瘍のように増殖した先天性異常です。皮膚にできるものが最も目立ちますが、筋肉内部にできる血管腫(筋内血管腫)もあり、疼痛や腫脹を引き起こすことがあります。以下に、症状や部位別の代表的な治療法を示します。
1. 軽症の血管腫
症状が軽い場合は、活動制限と非麻薬性鎮痛薬で管理します。筋内血管腫の疼痛緩和には、血管塞栓術(エンボリゼーション)も有効です。
2. 症状のある筋内血管腫
単一の筋腹に限局した場合は、完全切除が望ましいです。切除が不完全だと再発しやすく、術前にエンボリゼーションや超音波ガイド下でのフックワイヤー定位を行い、出血リスクを低減します。レーザー刀による切除も報告されています。
3. 滑膜血管腫
多くは関節鏡手術で除去します。広範囲に及ぶ病変で症状が強い場合は、放射線療法が検討されます。
4. 骨内血管腫
症状が顕著なときにのみ治療を検討します。悪性腫瘍との鑑別が重要で、外科的切除が可能なら実施します。手術が困難な場合は放射線療法が代替手段となります。稀に開腹手術での切除が必要になることがあります。
5. 多発・広範囲血管腫
生命や四肢の機能に危険が及ぶ場合は、化学療法が選択肢となります。
