平滑筋腫(良性)と平滑筋肉腫(悪性)の違い

平滑筋腫(良性)の定義

平滑筋腫は悪性ではない(良性)腫瘍で、主に食道、子宮、小腸に発生します。食道の平滑筋腫は稀ですが、食道で最も一般的な良性腫瘍です。大きくなるまで症状が出ないことが多く、出血や腸閉塞を起こすことがあります。子宮にできるものは子宮筋腫(子宮平滑筋腫)と呼ばれ、骨盤痛、月経過多や不正出血、排尿障害などを引き起こします。

平滑筋腫の治療

子宮筋腫の治療はまず症状緩和を目的とした薬物療法から始まります。一部の薬は腫瘍の縮小効果もありますが、根本的な解決は子宮全摘術です。食道や小腸にできた平滑筋腫は、症状が出た場合に外科的に切除します。

平滑筋肉腫(悪性)の定義

平滑筋肉腫は軟部組織肉腫に分類される悪性腫瘍です。主に子宮、腹部、骨盤に発生し、症状が現れるまで時間がかかることがあります。疼痛、腫瘤の触知、出血などが主な症状です。

平滑筋肉腫の診断とステージング

血液検査、内視鏡検査、バリウム造影、X線やCT・MRIなどの画像診断で腫瘍の有無を確認します。疑いがある場合は生検を行い、病理診断でがんの確定とグレード・ステージの評価をします。グレードは細胞の分化度合いを、ステージは腫瘍の大きさと転移の有無を示し、治療方針の決定に重要です。

平滑筋肉腫の治療

治療はまず腫瘍を可能な限り切除する手術が基本です。手術中に切除標本を病理検査し、切除断端が陰性か確認します。完全切除ができた場合でも、残存が疑われるときや転移リスクが高い場合は放射線療法や化学療法を併用し、腫瘍の縮小と全身のがん細胞の除去を図ります。

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