グレード1粘膜炎の概要と対処法
定義
National Cancer Institute(NCI)スケールによると、グレード1の粘膜炎は粘膜が赤くなる程度で、痛みはほとんど、または全くありません。潰瘍は伴わないこともあります。World Health Organization(WHO)でも、赤みの有無に関わらず痛みがあり、潰瘍がない状態をグレード1と定義しています。粘膜炎は主に口腔内で起こりますが、消化管全体に及ぶこともあります。
症状の現れ方
Western Consortium of Cancer Nursing Researchが作成した評価尺度では、1〜4か所の軽度の紅斑があり、出血がない場合をグレード1としています。
原因
粘膜炎はがん治療に伴って起こります。主な原因は化学療法と放射線療法で、これらはがん細胞だけでなく正常な粘膜細胞も破壊し、消化管の上皮が損傷します。骨髄移植やその他のがん治療でも発症することがあります。
治療法
適切な食事管理と口腔衛生が回復を促します。必要に応じて鎮痛薬や抗炎症薬を使用します。低度の粘膜炎では合併症は少ないですが、潰瘍が開いている場合は感染リスクがあるため、適切な管理が必要です。
経過と回復期間
感染がない場合、化学療法中の患者は数週間から1か月で自然に治癒します。放射線療法を受けている場合は、回復に6〜8週間かかることがあります。グレード1の病変は上位グレードに比べて速く治ります。
