胃潰瘍の応急処置と注意点

胃潰瘍の症状が現れたとき、まずは症状を和らげ、合併症を防ぐための応急処置が重要です。以下に、家庭でできる具体的な対処法を紹介します。

基本的な応急処置の手順

1. 安静にする

胃に負担をかけないよう、横になるか楽な姿勢で休むことが大切です。

2. 刺激物を避ける

辛いもの、酸味の強いもの、脂肪分の多い食事、カフェイン、アルコールは胃粘膜を刺激します。摂取を控えましょう。

3. 小分けに頻回に食べる

一度に大量に食べるより、少量を1日5〜6回に分けて摂取すると胃への負担が軽減されます。

4. 消化に優しい食事

ご飯、トースト、バナナ、茹でた鶏肉など、脂肪が少なく刺激の少ない食材を中心に選びます。

5. 水分補給

脱水を防ぐために水をこまめに飲みましょう。ただし、炭酸飲料や酸性のジュースは避けてください。

6. 市販薬の使用

軽い痛みや胸やけがある場合は、制酸剤(例:Tums、Rolaids)やH2受容体拮抗薬(例:ペプシド、ザンタック)を服用すると胃酸を中和し、症状が緩和されます。

7. 自己判断での薬の過剰摂取は禁物

医師の指示なしに薬を大量に使用すると、潰瘍の治癒を妨げたり、逆に出血などの合併症を招く恐れがあります。

8. 痛みが強いときの対処

上半身をやや起こした姿勢にし、腹部に温湿布を当てると痛みが和らぐことがあります。

9. 喫煙と飲酒の禁止

タバコとアルコールは胃粘膜の回復を阻害し、潰瘍を悪化させます。禁煙・禁酒を徹底しましょう。

10. 症状の観察

症状が改善しない、または悪化した場合はすぐに医療機関を受診してください。特に、激しい腹痛、嘔吐、飲み込み困難、便に血が混じるなどは緊急サインです。

医療機関への受診が必要なケース

持続的な激しい腹痛、黒いタール状の便、嘔吐が止まらない、または吐血がある場合は、速やかに救急外来へ行くことが重要です。医師は内視鏡検査やプロトンポンプ阻害薬(PPI)などの治療を行います。

応急処置はあくまで一時的な対策です。正確な診断と適切な治療のために、必ず専門医の診察を受けましょう。

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