呼吸性アシドーシスとアニオンギャップアシドーシス

体内の化学イオンはホルモンや臓器によって調整されています。体の正常なpHは約7.4で、消化中の腸だけが例外です。イオンバランスが崩れるとpHが変化し、腎臓や肺が補正に働きます。

呼吸性アシドーシス

呼吸性アシドーシスは、体内のpHが正常より低下した状態です。医師は血液ガス検査で診断し、二酸化炭素が高く、pHが低く、重炭酸イオンが高いことが示されます。慢性気管支炎、肺気腫、呼吸筋の弱化などが原因となります。また、モルヒネやコデインなどの薬剤摂取でも発症します。

アニオンギャップアシドーシス

アニオンギャップアシドーシスは、呼吸性アシドーシスとは異なり、二酸化炭素ではなくナトリウム、塩化物、重炭酸イオンなどのイオンバランスの乱れで起こる代謝性アシドーシスです。血液ガス検査ではpHが低く、二酸化炭素が低く、重炭酸イオンも低いことが確認されます。主な原因は糖尿病性ケトアシドーシス、過剰な鉄剤摂取、エタノール、サリチル酸系薬剤です。

補償機構

長期間のアシドーシスはタンパク質を変性させ、臓器機能に悪影響を及ぼします。体は肺や腎臓を通じて補償します。代謝性アシドーシスの場合、肺は過呼吸により二酸化炭素を排出し、呼吸性アシドーシスの場合、腎臓は重炭酸イオンの再吸収を増やして酸を緩衝します。入院中は血液ガスを定期的に測定し、pHを正常範囲に保ちます。

尿路障害 - 関連記事